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オリオンの翼 エピローグ~平穏な日常の始まり~(終)

あれから数日…

俺は、深い眠りについていた。
オリオンに隠されていた能力「融合」については、銀さんですら知らなかった能力で、姉さんにとっての切り札だったそうだ。あの融合は体力を一気に消耗する能力で、姉さん自体使うことを控えていた。

その話を聞いたのはまた、後の話…。

総合病院・特別病室

病室前は、看護婦たちで群がっている。さすがに中には入れない。扉が開くとざわざわし出す看護婦の集団。
苺「今、何か買ってきますね。」
看護婦集団「わぁ!?」
苺は、何かを期待する彼女達を見て眉間にシワを寄せる。
苺「何か?」
看護婦「あ、あの~、その部屋の方は大丈夫かなぁ~なんて。」
明らかに、要の看病目当てだと目に見えている。
むっとした表情を浮かべ、看護婦たちに怒鳴る苺。
苺「あなた達に心配されなくても、要は大丈夫ですわ!?それよりも、自分の職務にお着きなさい!?」
怒鳴る苺からワラワラと逃げる看護婦集団、静かになった病室前。しばらくこれが続いた為、正直呆れていた。


拝啓 松尾 縁さん

世界は平和になりました。

要は、まだ眠っています。(鼻毛でも描いてやろうかしら)
それはさておき、要が皆が守った日本は新たな政権、新たな大統領が生まれ、新たな未来に向かって走り出しました。

そして、戦いで多くの戦士を失いましたが、彼らは縁さんと同様に英雄として弔われました。

そうそう、神の祭壇は新しい大統領がアルハント民族に祭壇の設計図などを彼らに返して、永久封印されたそうです。

アルハント民族から
-世界の崩壊を止めてくれた、翼の英雄に全種族から、永久の感謝を-

と伝言を受けましたわ。

縁さん…もう悲しまないで世界を日本を見守らなくていいんですよ。

だから

天国でゆっくり眠ってください。

後は、私達が築きますから…

お休みなさい、縁さん

敬具 豊中 苺

苺「英雄に安らかな眠りを…」
自販機のボタンを押して、ジュースを買う苺。


ピピピ……ピ、ピ、ピ

ピピピ!ピピピ!

「大当たり!?」

苺「やりましたわぁぁぁ!?」豊中家

鷹之介は、ジェームスと自分の部屋で電話している。
鷹之介「世界は平和になり、あの戦いが嘘のようです。」
ジェームス「まぁ、彼等が頑張ったおかげだな。」
鷹之介「はい、大統領。大統領、今度私の家にいらしてください、ゆっくりとお話がしたいです。」
ジェームス「ははは!君から招待されるとは思わなかったよ。いいだろう、何時にしようか?」
そんな、楽しそうな会話を扉の向こうから聞いて微笑む聖光。
聖光「ふふ、また後で声かけようかしら。」

五十嵐家

庭でお茶を楽しむ春海。そこへ、冬馬がやって来て春海の隣に座る。
春海「お仕事終わったんですか?」
冬馬「…あぁ。」
眼鏡を外し、拭いていると横で春海がにこにこして冬馬を見る。冬馬は、困った様子で春海を見る。
冬馬「な、なんだ?」
春海「冬馬さん、東ちゃんの彼氏に少し似ているなぁって。」
冬馬「…………!?」
拭いていた眼鏡をテーブルに落とす、冬馬は知らなかった要の存在を。
冬馬「は、春海…。」
春海「はい?」
冬馬「うちの娘にいつ、彼氏が出来たんだ?私は……何も知らないぞ。」
春海は、うー…んと上を向いて考えて思い出してから笑顔で答えた。
春海「つい最近かしら、とっても仲良くしていたわよ。」
冬馬「俺は許さんぞ!」
春海「あらぁ~。」

また新たな問題が…


特別病室「東奥 要様」


ベットに静かに眠る要、戦いで疲れて眠っている。それを傍で見守る東、すると要が意識を取り戻した。
要「ん……、ここは?」
東「………!要!」
要「東?」
東は、要の手を握り何度も要を見ながら頷く。
東の握る力はどれ程に要を心配していたか感じ取れた、要はそれに答えるように東の手を握り返す。
要「…ごめんな、泣かせてばかりで。」
東「………ううん、要が無事ならそれでいい。」
要「ありがとう…、東。」
東「ん?」
要はなんだか照れ臭そうに、ためらうように
要「卒業したら、俺と一緒にならないか?」
東「え?」
要「すぐに返事をくれとは言っていない、もし…。」
要は、ゆっくり体を起こし東に近付く。
要「東自身が大丈夫なら、あの部屋を引っ越してさ、新たに出発の意味を込めて新居で一緒にどうかな?なんてさ。」
東は、いきなりのプロポーズに驚くも、要の手を強く握る。頬を赤らめながら
東「私は、嬉しいぞ要。」
要「じゃ…。」
東は、うんと頷く。
二人は、静かにゆっくりとキスをする。
オレンジ色の病室は、静かに静かに時を刻んでいた。



苺「(入りずらい…。)」







十数年後………





とある小さな教会


神父の前で落ち着かない新郎がいる、緊張しているのか左右に往復していた。
神父「Mr.東奥、落ち着きなさい。」
要「は、はい!」
苺「そうですわ!もうすぐ東が入ってくるって時に、情けない。」
身長は少し伸びて、髪をボブにしてスーツを着た苺がそこに座っていた。
聖光「コラ!苺、要君は仮にもあなたの上に立っている人物よ、友人だからと言って許されないわよ!」
要「全くだ、少しは敬意を表せよな。」
呆れてため息を吐く。
苺「会議室で覚えてなさい、ボコボコにしますわよ。」
要「やってみろ。」
「まあまあ、二人とも。苺も落ち着いて。」
苺「…あなたがそう言うならば。」
要「旦那様々だなぁ、苺。」
苺「うるさいですわよ!」

その頃

教会の扉前

東は、結婚式の時間だと職員に言われて扉前に来た。そこには、冬馬がいる、東は無言で横に立った。
登場まで少し時間があるが、お互い沈黙のまま…っと先に話し出したのは東だった。
東「……ありがとう、それと今までごめんなさい。」
冬馬「……え?」
東「若かった私は、お父様の事がすごく嫌いだった。話したくないくらい、すごく嫌いだった…嫌われてもいいくらい、だからきっと結婚の話、反対されると思ったけど、賛成してくれてありがとう…それと今までごめんなさい…お父様。」
東は、涙目になりながら冬馬に謝る。
冬馬は、そんな東を見るなりそっと抱き締めて
冬馬「いいんだ、東が謝ることじゃない。むしろ謝るのは、私の方だ…すまない東。」
東と向き合いハンカチで涙を優しく拭くと、ふわりと微笑み
冬馬「要君と幸せになりなさい、東。」
東「はい、お父様。」

扉が開かれた。

花嫁の登場


ガチャ……

要は、緊張した面持ちで東を迎える。

バージンロードをゆっくりゆっくりと、冬馬と歩く。それを見守る、ビーキル、銀、ベイン達。

要は、春海が持っている額縁に入れられている父と母と縁の三人の写真を見て微笑んだ。
東の手を取りながら冬馬と目が合うと頷き、二人は神父の前に立つ。

結婚式が始まると同時に、春の風が静かに吹き出した。開くはずのない教会の扉が開くと色鮮やかな花びらが教会に入ってきた。
神父「新郎、東奥 要。」
要「はい。」
神父「あなたは生涯、新婦五十嵐 東を愛し守り続けることを誓いますか?」
要「はい、誓います。」
花びらは風に乗りながら真っ直ぐ真っ直ぐ二人の立つ祭壇へ、飛んでいく。
神父「新婦、五十嵐 東。」
東「はい。」
神父「あなたは生涯、東奥 要を愛し支えることを誓いますか?」
東「はい、誓います。」
神父「では、指輪の交換を。」
二人が指輪の交換をし終わるのを見て、神父は頷いてから
神父「では、誓いの口付けを。」
要はベールをめくり、東に誓いの口付けをする。

その時


カラーンゴローン!?
カラーンゴローン!?

神父「鐘が勝手に鳴るんだ?まだ、鳴らす合図は出してないぞ。」
二人も驚いて上を見上げると、花びらがふわふわと舞い降りてきた。
神父「何故、花びらが…?何処から?」
舞い降りてきた花びらを見て要は、こんなことをするのはあの人しかいないと確信した。
要「………姉さんだな。」
東「…クスッ、それしか考えられないな。」
苺「最後の最後まで、美味しいところを持っていくんですから、縁さんは。」

おめでとう要

おめでとう東さん


幸せにね…

要「ありがとう、姉さん。」



end
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