真っ暗闇の中、マリアは走っていた。
明かりもない・・・その中で必死に叫ぶ。
マリア「エデーーーーン!お父様ぁぁぁーーー!」
どんなに叫んでも返事が帰った来ない・・・
っと、目の前に光が差し込んだ・・・光のほうへ走ると
マリア自分自身の部屋に辿り着いた。
マリア「え・・・、私の部屋・・・?」
すると、目の前にはエデンが背を向けて立っている。
安心した顔でエデンに近づく
マリア「エデン・・・、聞いて私ね・・・怖い夢を見たの。」
そう言って、エデンに近づいた瞬間こちらを振り向く
途端あの悪魔に変わった。
マリア「あぁぁぁ・・・・。」
恐怖で声が震えて、言葉にもならない。
悪魔「あなたは逃げれませんよ♪」
マリア「いやぁぁぁぁぁ!エデーーーーーーーーン!」
ヴァンパイア城・エデンの部屋
ヘレナ「リーリー、風の結晶と水の結晶をもっともってこい!」
リーリー「はい!」
エデンの部屋では、魔女へレナとリーリーの姉妹が懸命に
エデンの治療で走り回っていた。
ヘレナ「天より舞い降りし堕天使の涙は傷つき旅人の傷を癒し
地に悪を撒き散らす悪魔の息吹を吹き飛ばすだろう。」
リーリーは、杖で床をトンと叩くと魔方陣が現れた。
ヘレナ「ふう・・・・、もういいよ入って。」
クローズは、慌てて入ってきた。
クローズ「エデン!」
リーリー「魔方陣の中には入らないでください。」
クローズは、魔方陣の外側で足を止めた。
ヘレナ「しばらくは、傷口が閉じるまでは魔方陣には近づくな。」
ルシベル「それよりも・・・、マリア・・・。」
一旦、一同はエデンの部屋を出て応接間に入った。
クローズ「向こうから攻めて来るとは、一体何を考えているんでしょう。」
ヘレナ「しかも、ルシベルの愛娘マリアをさらってな。」
ルシベル「ここ最近、人間界が静かになっていると思えば・・・。」
リーリー「?」
リーリーは、突然魔法で水晶玉を出した。
リーリー「姉さま、白竜様からです。」
そういうと、水晶玉から白竜の映像を映し出した。
ヘレナ「白竜様。」
白竜「久しいなヘレナ、ルシベル、クローズ。」
ルシベル「お久しぶりです。」
白竜「聞いたぞ、ヴァンパイア城が奇襲に遭い王女マリアは誘拐
その婚約者のエデンは重症との事。」
クローズ「白竜様、なにか心当たりはありませんか?」
白竜「うむ〜・・・・、そういえば最近人間界のほうで
あの魔の国で王の結婚式が決まりその相手も決まったとか
つい先日水竜が話していたな。」
ルシベル「それが、マリアと関係が?」
白竜「わからん、国の王の結婚の相手なんか興味を持たんからな。」
すると、エデンの部屋の入り口のほうからドンと人がぶつかる
音がした。一同が振り向くと、エデンが傷口を押さえながら立っていた。
エデン「はぁ・・・はぁ・・・・。」
クローズ「エデン!」
クローズは、慌ててエデンを支えた。
エデン「その・・・魔の国の・・・王の・・・婚約者は・・・
マリアなんです・・・。」
ルシベル「なんだと!?」
白竜「貴様、何故知っている?」
エデン「・・・・ここを攻めてきた、悪魔と名乗る伯爵が
そう言っていましたから・・・・う!」
ヘレナ「リーリー、今すぐエデンを魔方陣の中に戻せ。」
リーリー「はい!」
白竜の顔色が真っ青になった。
白竜「悪魔・・・・だと。」
ルシベル「白竜様、そいつに心当たりがあるんですか?」
白竜「・・・・お前達も、薔薇のおとぎ話を知っているだろ?」
ヘレナ「まぁ、私達が主人公ですから。」
白竜「その中に悪魔も登場していただろう?」
クローズ「姿は記されていませんが。」
白竜「私は、その悪魔に一度会ったことがあるんだ。」
三人は驚いた。
白竜「奴は、不気味だった。なんていっても薔薇の本当の持ち主だからな。
だが、奴ほどの奴が人間に手を貸すとは思わんがな・・・。」
ルシベル「だけど!現に今、手を貸してるではありませんか!」
白竜は黙り込んで考え始めた。
ルシベル「白竜様!」
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